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2016年の秋、広島東洋カープの黒田博樹投手が20年にも及ぶ長い現役生活を終えた。そして古巣の広島に恩義を感じた男の座右の銘が日本人の心を掴んだ!忘れかけていた明治の日本人の心と黒田博樹投手をダブらせて、より一層の広島・黒田博樹投手ファンを熱くしています。

広島 黒田博樹 座右の銘


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広島 黒田博樹の座右の銘「雪に耐えて梅花麗し」

黒田博樹 座右の銘

広島 黒田博樹 座右の銘

「雪に耐えて梅花麗し」は(ゆきにたえてばいかうるわし)

広島 黒田博樹 座右の銘
<黒田博樹の座右の銘の全文>
一貫唯唯諾
一貫、唯唯(いい)の諾

従来鉄石肝
従来、鉄石(てっせき)の肝

貧居生傑士
貧居(ひんきょ)、傑士(けっし)を生み

勲業顕多難
勲業(くんぎょう)多難に顕(あら)わる

耐雪梅花麗
雪に耐えて梅花麗(うるわ)しく

経霜紅葉丹
霜を経て楓葉(ふうよう)丹(あか)し

如能識天意
如(も)し、能(よ)く、天意を識(し)らば、

豈敢自謀安
豈(あに)敢(あえ)て、自から安きを謀(はか)らむや

座右の銘の作者→西郷隆盛

広島 黒田博樹投手が座右の銘にした『耐雪梅花麗』は、西郷隆盛がイギリス留学する甥の市来政直(いちきまさなお)に送った漢詩の一節です。

広島 黒田博樹 座右の銘

引用:http://www.kirei-ni.com/portrait/shouzouga/gallery…

 
この『雪に耐えて梅花麗し』を詠んだときの西郷隆盛はまさにこの心境ではなかったかと思います。


この詩を歌った西郷隆盛は、通称吉之助。薩摩藩の下級士族の出身でした。「千年に一人の名君」といわれた島津斉彬(しまずなりあきら)に才能を認められ、薩摩の政治の向上に尽力することになります。
ところが、島津斉彬が急逝したため、西郷隆盛の人生は一転し、奄美に島流しとなります。


それでも西郷は、新しい世を作るため、より良い日本を作る為にじっと耐えたのです。
このときの心境と『雪に耐えて梅花麗し』はとてもよく似ています。

西郷隆盛の座右の銘は?

「維新の三傑」の一人・西郷隆盛は、下級武士から軍人となり討幕という偉業を成し遂げ、幕末から明治という時代を駆け抜けた偉人でしょうね。
維新の三傑とは、倒幕・維新に尽力した、志士の木戸孝允、西郷隆盛、大久保利通の3人を指す。

広島 黒田博樹 座右の銘

引用:https://blogs.yahoo.co.jp/aira11bluemoonpc/6985132…

 
西郷隆盛の座右の銘は「敬天愛人」。意味的には天を敬い、人を愛するという意味。

広島 黒田博樹投手の座右の銘『雪に耐えて梅花麗し』の意味は?

「厳しい雪に耐えてこそ、可憐に匂い立つ梅の花は美しく咲く」という意味です。

広島 黒田博樹 座右の銘

引用:http://yamamototerumi.blog77.fc2.com/blog-entry-48…

 
広島 黒田博樹投手の両親は学校の先生をしていて、教育に関してはそれなりにレベルは高ったと思われます。
野球の名門、上宮高校時代の国語の時間に西郷隆盛の五言律詩に出会います。
これに黒田博樹投手は深く感銘を受け、以来これを座右の銘にすることになりました。


というのも、黒田博樹投手は最初からエースの1番ではありませんでした。
10番や11番の背番号ももらえず、3番手の12番でもなく、背番号は16番という主にバッティング練習用のピッチャーをしていたといいます。


黒田博樹投手は、辞めたくなる時が何度もあったといいます。その黒田博樹投手を救ったのがこの「雪に耐えて梅香麗し」と言う座右の銘でした。

広島 黒田博樹 座右の銘

引用:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2…

 
では黒田博樹投手を救った座右の銘の詳しい意味を掘り下げてみます。


一度引き受けたと心に誓ったのなら、
どこまでもただただひたむきにやり通さなければならない。


そして鉄の如く石の如く守ってきた胆力は、
いつまでもそれを変えてはならない。


豪傑の士というものは貧しい生活をしてきた人の中から現れ、
評価される事業というものは多くの困難を経て成し遂げられるのだ。


梅の花は雪に耐えて麗しく咲き、
楓の葉は霜を経て真赤に紅葉する。


もしこれらの天意が理解できたのなら、
安楽な生き方を選ぶことなどどうして出来ようか。


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広島 黒田博樹投手の座右の銘がヤンキースで

黒田博樹投手はヤンキースでも確固たる地位を築きます。
ロサンゼルスドジャースからニューヨークヤンキースに移籍します。

広島 黒田博樹 座右の銘

引用:http://www.asahi.com/sports/baseball/mlb/jeter2014…

 
ニューヨークヤンキース時代にも大活躍した黒田博樹投手。
チームの中心選手として野球だけでなく人間的にもリスペクトを集めます。


ある日ヤンキースのミーティングでジータから名指しで黒田博樹投手にスピーチ求められました。
そのとき、黒田博樹投手は自分の座右の銘を披露することになりました。


“Plum trees bloom most beautifully as they stand and overcome the cold severe winter”


これにヤンキースの全メンバーが感動!
これを聞いたチームメイトはさらに黒田博樹投手をリスペクトすることになっていったといいます。


後日、黒田博樹投手は「雪に耐えて梅花麗し」と日本語で書かれたTシャツをプレゼントしています。
このときのチームメートはヤンキースを離れた後も、このTシャツを身に付けていて、外人とは言えとても感銘をうけたのでしょうね。黒田博樹投手の座右の銘に。

黒田博樹投手を惜しむヤンキース

日本でのプレーを選択してヤンキースを抜けた黒田博樹投手の穴は、そう簡単には埋まらなかった。


最終年となった2014年も、怪我人が続出する中で1人だけ先発ローテーションを守りぬき、199イニングを投げ切った。
ヤンキースでの3年間の防御率は、12年が3.32、13年が3.31、14年が3.71と数字でもわかるように、常に安定感を保っていた。

「黒田博樹投手が今年もいれば・・・。」
と、そんなヤンキースファンの声が漏れていたようだ。


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広島 黒田博樹投手の野球人生は座右の銘そのもの

黒田博樹投手は、16番を背負う不遇の高校時代を送ったため、大学での野球の道は・・・躊躇する。
母親の励ましもあり大学に進学しますが、やはり大学でも1年生では芽が出ることはありませんでした。
その時にもこの『雪に耐えて梅香麗し』という座右の銘を心に刻み、辛いトレーニングに耐えました。


そして、大学2年生になった黒田博樹投手は、150キロが出るようになります。速球が投げれるようになった黒田博樹投手は、投球にも幅が広がって徐々にチーム内で頭角を現すようになっていきます。


そして大学2年生となった黒田博樹投手に広島東洋カープのスカウトから声がかけられることになります。やはり見てくれている人は必ずいるんですね。


その後、広島への入団が決定することに。
そして黒田博樹投手は、広島カープで1年目から大活躍!
5年目にはチームの主軸となり、NBP球界屈指のピッチャーへと成長します。

広島 黒田博樹 座右の銘

引用:https://shinbishika-guide.com/kuroda-hiroki/

 
黒田博樹投手は最後の最後まで

「広島には育ててもらった恩がある!」

として年俸は現状維持で広島復帰、そしてリーグ優勝に貢献。
これは有名な話ですね。


現役最後の2016年、日米通算200勝を達成。
カープ25年ぶりのリーグ優勝に貢献し有終の美を飾りました。


偉人の言葉には、時代を越えて、多くの人を励ます力があります。 
黒田博樹投手のように座右の銘を自分に持って、人生で壁にぶち当たっても、目をそらさず精一杯やっていくと、必ず得るものがありますね。


黒田博樹投手のようになかなかピッタリ自分にあった座右の銘に出会える人はそう多くはいません。
素晴らしい座右の銘は目の前をスルーしているのに捕まえることができない人は数多くいることでしょう。


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広島 黒田博樹の座右の銘は桜島を愛した・・・まとめ

黒田博樹投手の座右の銘は野球ファンには超有名な話ですね。
本人もここまで騒がれるとは思ってなかったと思います。
黒田博樹投手はひたすらに座右の銘を自分に刻み込んだ。
何度も言い聞かせたことかだれも知るよしもないでしょう。


【追記7月12日】

「男気」の1千万円 元広島投手の黒田博樹さんが義援金
西日本を中心とした豪雨災害を受け、プロ野球の広島カープや米・大リーグなどで投手として活躍した黒田博樹さんが12日、広島県庁が開設した義援金の口座に1千万円を送付した。黒田さんの所属先が明らかにした。

 黒田さんは「お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、まだ行方不明になられている方々が一刻も早く救助されることを願っています」としたうえで、「被災された方々、連日救助活動をされている方々に、少しでもお力になれればと思います」とのコメントを出した。



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