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日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は2018年11月26日、福岡市内で定例会を行い、九州場所を途中休場した稀勢の里に対して「激励」を決議しました。これは横審の前もっての勧告であり、稀勢の里が初場所を休場すれば引退勧告を行う可能性を秘めたものです。

稀勢の里

引用:http://milkyway4you.xyz/2018/07/24/%E6%A8%AA%E5%AF…

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横審の意見だけが相撲ファンの真意ではない

横綱審議委員会はお相撲に関しては、全くの素人集団。
横綱の権威・責任とかが軽々に出てくるのがときどき耳障りな面と感じる人も多いのではないでしょうか?


3場所~4場所、調子がいいと「横綱に推挙します」と煽り立てて横綱の誕生となります。
そして、今回の稀勢の里のように成績が悪いと「激励」という表現で勧告がなされてしまいます。


以前は、日馬富士の成績にも不満を唱えてた横審の面々。
3人も横綱がいれば誰かが成績が悪くて当然なのですから。


本来の横審ということから考えれば、
横綱経験者が審議をして、成績不振のときなどにアドバイスをしたりして、大相撲を盛り上げていくシステムを構築しないと、いつまでたっても第三者の素人集団に「ヤジられっぱなり」というかたちでは相撲ファンはどう応援していけばいいのかと頭を抱えてしまいます。


もちろん、『横綱の価値』『けがを治して』『負けて座布団が飛ばない横綱は稀勢の里ぐらいで、横綱が同情されるようになったら終わり』、いろいろな観点から横綱経験者が最終的に本人に根回しを本人の口から判断をしてもらいたいですね。その方が稀勢の里にとっては納得できるはずですよね。


もちろん、多くの相撲ファンが和製横綱の復活を願っていることは事実ですけど、あまりにその不甲斐なさに目を覆うばかりとなっているところに問題が・・・

横審の最後通告とは

横審は成績不振の横綱に対し段階的に
「激励」
「注意」
「引退勧告」
などという段階的な通告ができるとされています。

横審の内規第5条には
「横綱が次の各項に該当する場合、横綱審議委員会はその実態をよく調査して、出席委員の3分の2以上の決議により激励、注意、引退勧告等をなす」と明文化されているのです。

細かく内規を見てみると、該当理由として以下が挙げられている。
(イ)休場が多い場合。ただし休場する時でも、そのけが、病気の内容によっては審議の上、再起の可能性を認めて治療に専念させることがある。
(ロ)横綱として体面を汚す場合
(ハ)横綱として不成績であり、その位にたえないと認めた場合となっている。なお、勧告に強制力はない。


今回、横審が稀勢の里に決議したのは最も程度の低い「激励」である。
一見「激励」という意味合いからは温かさが感じられますが、横審が出した「激励」とは通常の「激励」とは、意味合いが違っているようです。


横審が決議を実施したという事実は重く、ある種「最後通告」の意味合いが含まれているといっていいでしょう。


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過去にも「激励」勧告があった!

横審は過去にも、横綱朝汐(後の朝潮)を「激励」したことがあります。
3場所連続で休場していた朝汐に対して、59年九州場所後に翌年の初場所に出場するよう「激励」することを決定。

引用:https://www.sankei.com/sports/news/180723/spo18072…



当時の時津風理事長(元横綱・双葉山)を通じて奮起を促すことになりました。
また、99年秋場所で7勝8敗と負け越した3代目横綱若乃花を横審が呼び出して休場を勧告しいます。
横綱が初めて横審の委員会に呼び出される異例の形での勧告でした。


さらに、横審が横綱に自主的な引退を勧告したケースもありました。
7場所連続で休場した横綱貴乃花に対して、当時の委員長だった渡辺恒雄氏は翌場所の出場を厳命しました。
「責任をまっとうする自信がなければ自ら決してくれということ」と異例の勧告を行いましたが、横審の決議が行われることはありませんでした。
横審は横綱の自主性を重んじ、その言動を極力、尊重してきたことになります。


また、2010年の初場所中に暴行騒動を起こした横綱・朝青龍の場合は異例中の異例で「横綱としてあるまじき行為」による決議はなされました。

若乃花、貴乃花ともに「勧告」から3場所後に引退

稀勢の里の師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は途中休場が決まった当初、「次に出る場所は大切になる。そんな簡単に(初場所出場とは)いえない」と初場所の出場に慎重な姿勢を見せていました。
稀勢の里

引用:https://www.jiji.com/jc/d4?p=hsm100-jpp018028558&d…

しかし、北村正任委員長は「来場所での再起に期待する」と強い口調でもう猶予はないといわんばかりでした。


かつて横審から休場勧告を受けた若乃花は、勧告後、3場所で引退。
貴乃花は勧告を受けた場所では12勝3敗で復活を果たしたものの、若乃花同様に3場所後に引退している。

稀勢の里はチキンだった

九州場所の戦前の予想では、あの舞の海さんは、稀勢の里優勝と何度も予想して、解説の北の富士さんと会話が盛り上がっていましたね。


ところが、蓋を開けてみると、好調と伝えられた前評判を裏切って、何と「初日からの4連敗」いう大敗を喫してしまいました。このときマスコミは、引退という事態も想定していたというから複雑でしたね。


2日目、3日目の相撲が左半身になった稀勢の里。
稀勢の里の右に異変があるんじゃない?
と目の肥えた相撲ファンは感じ取っていた。
後々、貴景勝戦で右膝を痛めてしまったと聞いて、なるほど・・・、やっぱり・・・、と。


もっとも、たられば、の話ですが、初日に難敵の貴景勝相手に勝ってたら全然違う展開になっていたと思います。
ノミの心臓と言われる稀勢の里が白鵬と鶴竜の休場で一人横綱となった時点でプレッシャーが大きいことは予測できました。


初日に当たったのが貴景勝という若さと調子に乗った相手に勝てなかった、ということが全てですよ。

稀勢の里引退しろ!とばかりに横審が「激励」・・・まとめ

稀勢の里の気持ちを推察すれば・・・
まだまだ大丈夫だと思います。
貴景勝は稀勢の里を押し切れていません。
前に攻めているのは稀勢の里、ちょっとタイミングを外されただけですから。

もう少し練習量を増やして、下半身の動きがついていけるようになるとOKですよね。横綱・稀勢の里の最後の踏ん張りに期待しています。

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