いつも経済動向の推移をみる中で『GDP(国内総生産)』という単語が経済紙面を賑やかにしています。そこでこのGDPという頭文字と内容をこどもに聞かれたときに、子どもでもわかるように説明できる記事にしてみました。
いつも経済紙面で見かける『GDP』
昭和から平成への改元やミレニアムはいずれも年明けだったが、今回の新元号は発表が4月で実際に改元されるのが5月だ。1~3月期は「平成最後」で盛り上がり、4~6月期は改元直後のフィーバーでGDP成長率に高い伸びが期待できるかもしれない。10月に予定されている消費増税の悪影響を吹き飛ばす「記念消費」の盛り上がりを期待したい。
要約すれば、国内の生産(儲け)は1月から3月までは平成最後ということで盛り上がり、
4月~6月は改元フィーバーで儲けが期待できるかもしれません。記念消費で儲けてください。
と言っているようです。
GDPの成長率に高い伸びが期待できそう、と記事にしています。
新しい元号の4月~6月にかけて国内の儲けを期待しているようです。
なんとなく、経済用語に操られて大きな動きがあるような記事にされていますよね。
わかりやすい単語、言葉に置き換えればそう難しいことを言っているのではありません。
では、もっとGDPをわかりやすく説明しましょう。
GDPって頭文字はなに?
GDPは、
・Gross(グロス)
・Domestic(ドメスティック)
・Product(プロダクト)
の頭文字から作られた造語です。
Gross(グロス)というのは、よく使うグロスでいくら?
全部でとか合計という意味です。
Domestic(ドメスティック)は「国内」という意味で使われ、
ドメスティックプロダクツ(国産品)という捉え方です。
Product(プロダクト)は「生産」という意味ですね。
ですから『GDP』は「国内総生産(こくないそうせいさん)」と呼ばれているのです。
つまり、GDPとは、日本国内で生み出された「もうけ」の総合計です。
GDPの詳細は・・・?
お魚屋さんで、あなたは3000円のお刺身を購入しました。
お魚屋さんはお刺身を販売するために、豊洲の市場で魚を購入するのに
2000円が仕入れの代金となりました。
単純にお魚屋さんの儲けは(3000円-2000円)=1000円が儲けとなります。
お魚屋さんは儲けの1000円で働いている人に給料を払います。
また、八百屋さんがいちごのパックを500円で販売しています。
あなたがいちごのパックを購入すると、八百屋さんは200円の儲けとなります。
300円は市場での仕入れ代金です。
八百屋さんはこの200円を働いている人の人件費に当てます。
そしてまた、スーパーにワインを買いに行ったら、
4500円の赤ワインを購入しました。
スーパーはワインの問屋さんに4000円で仕入れてました。
スーパーは500円の儲けになります。
このように、お魚屋さん、八百屋さん、スーパーさんといった
日本中(全国)のお店が儲けたすべてを合わせたものが『GDP』です。
お魚屋さんの1000円、八百屋さんの200円、スーパーでのワインで500円。
つまり、1000円+200円+500円=1700円がGDPということです。
ここまで説明できれば充分満足して貰えると思います。
ネットで調べるのは簡単ですが、こどもとの会話は記憶に残りますからね。
こどもは記憶を辿って覚えていてくれます。
いつまでも忘れない親子の会話となるでしょう。
今、現在のGDPってどこで発表されてますか?
それは、内閣府のホームページに詳細に発表されています。
このことも子供さんに教えてあげてください。
国民経済計算(GDP統計)
ちなみに、
2018年GDP世界ランキング
順位 | 国名 | 名目GDP | 1人あたりの名目GDP |
1 | 米国 | 18,569,100米ドル | 57,436米ドル |
2 | 中国 | 11,218,281米ドル | 8,113米ドル |
3 | 日本 | 4,938,644米ドル | 38,917米ドル |
4 | ドイツ | 3,466,639米ドル | 41,902米ドル |
5 | イギリス | 2,629,188米ドル | 40,096米ドル |
6 | フランス | 2,463,222米ドル | 38,128米ドル |
7 | インド | 2,256,397米ドル | 1,723米ドル |
8 | イタリア | 1,850,735米ドル | 30,507米ドル |
9 | ブラジル | 1,798,622米ドル | 8,727米ドル |
10 | カナダ | 1,529,224米ドル | 42,210米ドル |
GDPってなに? 子どもに明確に説明できますか?・・・まとめ
社会人になって、GDPって国内総生産とは分かっていても、
それは数値だけが独り歩きしているようで現実感はなくて、
そうなのかなぁ程度にしておきましょう(笑い)。